自筆で遺言を書きたいと考えている方へ、是非とも伝えたいことがあります。
遺言を書きたいと言う方でも「7〜8割」の方が「財産も多いわけではないし、
公正証書なんて大げさだし、自筆で遺言書を書けば、それで十分」と言います。
しかし、残念ながら「自筆の遺言は、ほとんど書いた効果がない」と思ってください。
手軽だから、費用が掛からないから・・などというのは、今しか見ていないことなのです。
自筆で遺言を書くことを支援をする事務所も、避けた方が良いと思います。
自筆で書くことは、結局「安物買いの銭失い」になります。
争いになったら、以下のようなことを証明する必要があります。
遺言は、本当に「本人」が書いたかどうか?
本人が遺言を書いた時には、「ボケていなかった」かどうか?
「他人に無理やり書かされたものではない」かどうか?など
自筆の遺言で、このようなことを「証明」するのは容易ではありません。
証明するために筆跡を鑑定したら、どのくらいの費用が掛かりますか?
相手の鑑定結果がおかしい場合、こちらも別の鑑定を依頼したらいくら掛かりますか?
争いになり、鑑定人や弁護士を頼んだら、数百万円掛かることも少なくありません。
こんなことになる可能性もあるのに、自筆遺言でも良いかのような話をする人は
後のことを知らないのか、気にしていないということになります。
「遺言書は、自筆で書いてはいけません」
一般人が書いた遺言では、立場や見方で何とでも読めるような内容が多すぎ、
「争い」や「裁判」になった場合では通用しないのです。
本人が書いたとおりに読んでくれると思うのが、そもそも「間違い」。
人間は、自分の読みたいように、都合よく読むのです。
絶対に自分の都合よく読まれないようにしておかねばなりません。
争いの防止で書いているのに、争いになったときに通用しないような遺言を書いても、
仕方ありません。
子供同士が仲が良ければ争わないだろう。
大したお金ではないから争わないだろう。
これらは、昔ならともかく、現代では一切通用しません。
今や、若い者は、お金が全くない時代、権利を主張する時代、配偶者が横から
意見を言う時代です。
実際の争いの場面では、「数限りなく、仲の良い兄弟が争う場面や少額の財産で争っている
場面に出会った」と元裁判官が言っていました。
兄弟は仲が良くても、まわりの妻、配偶者、親族などが出て来ることが多く、
争いになりがちです。
また、争いになれば、数百万円以上のお金と長い時間が掛かり、その結果、
良くなることは何もありません。
兄弟も家族も親族も争えば、そこでまず終わりです。
これが現実です。
自筆遺言は、まるで「台風(争い)は、家には来ないだろう」ということで、費用もかからず、
手軽だからと「掘っ立て小屋」に住んでいるようなもの。
台風(争い)が来たら、全く無力で一瞬に飛んで終わりです。
契約書などを仕事にしている私たちですら、毎回、文章の一文一句を色々考えて
一生懸命に知恵を絞って文章を考えるのです。
あなたは、それでも自筆で書きますか?
ただ遺言書の内容は、争いを防ぐだけでなく、「財産内容や感情、今後の生活」など
全部を良く考えて作ることも重要です。
「争い」にはならなかったが、「こんな遺言を書かれて、後で困った」ということでは、
それも困ります。
そのようなことは誰も考えてくれないので、いくら「公正証書」にしても、実現できません。
あなたと一緒に、「遺言の内容」を考え総合的にアドバイスします。
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