不動産の共有とは、落とし穴に落ちた状態。いつか苦労して出なければならない。
共有状態で不動産を持っている人は、非常に多いです。
どんな時に共有状態になるのかと言えば、相続の場合が多いです。
不動産は、原則1人で所有するのが基本です。
不動産でやっていけないことと言えば、「共有」にすることです。
共有というのは、中途半端な状態です。
遺産分割などで、共有にすることは、解決ではなくて、中途半端に放置する、問題を先送りしたと言うことです。
共有にすることは、「落とし穴に落ちた状態」とも言えます。
入るときは簡単でも、出るときに非常に苦労することになりがちです。
一般に共有者の話し合いで解決することは、難しいことも多いです。
もし共有になっていた状態で、次の相続が発生するともっと面倒になります。
分けようと思っても、関係者が複数~10人になることもあります。
その解決にかかる時間と費用は、相当のものになります。
もし共有になっていたら、自分の代で終わらせないと大変です。
一番シンプルな方法です。
共有者全員で合意して売却し、金銭を所有者全員で分けることです。
問題としては、1人でも反対するとできないことです。
共有者全員が仲が良い場合には、使える方法です。
自分の持ち物なので、他の共有者と関係なく、自由に第3者に売れます。
この場合に、実際に買い取るのは、専門の業者(あるいは投資家)になります。
このような買い取る人は、多くは法人で、投資、資産運用として買い取ります。
買い取ったものは、転売や他の共有者からも買い取ったりして、解決していきます。
買い取り業者は、かなり安く買い取ることになりがちです。
かなりよく用いられる、現実的な方法です。
とにかく共有を解消したい、自分の代で終わらせたい、現金化したいなどが希望理由です。
あまりお互いに仲が良いとは言えない場合には、良い方法です。
売却だけは嫌な場合、その人に買い取ってもらい、単独で所有する方法です。
いくらで買い取ってもらうのが良いのか?などの鑑定が必要です。
安すぎると、贈与と判定される可能性があります。
不動産を売るのは嫌だ。買い取るのであればいいと言う場合、他の共有者に売ることです。
しかし、価格で合意することが難しいことも多いです。
自分の持分を、他の共有者に、持分の割合に従って配分する方法。
持分の放棄は、単独で出来ます。ただあまり利用はされていないのが、現状です。
「持分放棄」の登記の場合は、他の共有者の協力が必要です。
無償で渡すことになるので、通常の不動産であれば、かなり難しいです。
分筆とは、1つの土地を、2つ以上に、現物で分けることです。
分筆後は、実際の不動産の持分割合で価値が分けられなくてはなりません。
道路がある土地とない土地とか、同じ地域の土地、面積でも、形状や道路などの状況によって価値が違ってきます。
この場合は、金銭などで調整することになります。
裁判所の判決で共有を解消していく方法です。
どの場所を欲しいとか、具体的に言う必要はありません。
裁判所が、裁量で決めていくことになります。
メリットは、必ず分割できること、デメリットは思うようには分割できないことです。
現物分割の話を持って行っても、代償分割になることもあります。
まずは、現物分割を考えますが、難しいようなら代償分割や、競売になることもあります。
物理的に分割できる場合でも、現実的に実使用上の問題があれば、行われません。
代償分割が難しい場合は、競売になりますが、価格がかなり低下することになります。
もし、賃貸に出していた不動産の場合、賃借人から損害賠償を請求されることもあります。
費用や時間がかかることが多いので、使いにくいです。
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電話受付時間:9:00~20:00(土日祝も可)
※面談などで出られない場合、後で折り返し掛けます。
相続や遺言の本格的相談は、面談をお勧めします。(無料相談30分あり)
あくまで基本は、共有にしないことです。
どうしても共有にする場合は、遺産分割協議で以下のようなことを決めておきます。
1.不動産の管理方法・・不動産を修理・リフォームする場合の費用負担など
2.共有者の1人が住む場合・・家賃について、払うかどうか?
無償で済む場合は、使用貸借契約書などが必要でしょう。
3.家賃の分配方法・・共有者の1人が住む場合の、他の共有者への支払いについて。
賃貸借契約書も必要でしょう。
4.将来の売却について・・いついくらくらいの値段で売却するか?の見込み
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