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遺言の相談

こんな遺言相談がありました。

1.親が亡くなったが、公正証書の遺言があるかどうかわからない。どこからか連絡があるのか?

2.自筆遺言は書いてある。現在脳梗塞で入院中、確実な遺言にしたいがどうしたら良いか?

3.現在子なし。子供が生まれるまで財産が兄弟にいかないように、妻へ渡る遺言を書きたい。

4.延命治療を一切拒否する遺言は、どう書くのか?

5.現在妻と子供、妻の母と兄で暮らしている。妻の母から資金提供を受けた。万一の場合妻に財産が渡るようにしたい。

6.母が一人暮らし。相続時に、同居と別居で相続税が変わるのか?住民票を変えれば良いのか?

7.結婚して相手の籍に入っている。財産は墓と少額の資金だが、相続時に実の妹に渡したい。

8.預金の相続。代表者が受け取って、遺産分割して分けるという遺言は有効か?贈与税が掛かるのか?

9.内縁の妻がいる。生保は息子が受取人だが、遺言書に書いて妻に変えたい。有効か無効か?

10.どの位財産があると、遺言を書くべきかがわからない。いつ事故にあうかもしれないので考えたい。

11.夫が女性と出て行って、現在別居調停中。自分の財産は、1円も渡したくない。

12.離婚し、子供は妻が扶養する。子供は相続権があるのか?財産は、自分の兄弟に相続させたい。

遺言書を書くときに、迷うことの基準とは?

多くの方は、遺言書について考えるときには、次のようなことを考えています。

1.遺言書を書くべきか?自分の場合、書く必要があるのか?

2.いつ書くのが良いのか?

3.自筆で書くか?公正証書にするか?

4.誰に何の財産を渡すか?(どのように分けるのか?)

5.渡したい人、渡したくない人は誰か?

6.どのような文面にするのか?

普通の人は、遺言を考えるときには、大体以上のようなことが頭に浮かびます。

逆に言えば、それ以外のことは、あまり考えていません。

お金を掛けたくないと考える人が多いので、このあたりを考えた上で、「遺言の書き方」の本でも買ってきて書くような人が多いと思います。

それでは、まず上の6つの事柄について概略を書いてみたいと思います。

遺言書を書くべきか?

子供がいない。

子供が妻を大切にするか、わからない。

不動産(家)がある。

連絡がつかない(推定)相続人がいる。

離婚、再婚などがある。

数千万円の財産がある。

財産を平等に分けるのが難しい。

相続人間で、生活やお金の状況にかなり差がある。

自己主張が激しい(推定)相続人がいる。逆に発言が弱い相続人がいる。

以前、かなりの金額の贈与をした。(住宅資金、事業資金、借金返済)

(推定)相続人同志は、顔も知らない、会ったことがない。

以上のような条件があれば、ぜひとも書いておくべきでしょう。

遺言も書かず、相続人の話し合い(遺産分割)に任せておくと、争いが起こりやすいです。

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自筆で書くか?公正証書で書くか?

原則、遺言を書くなら、面倒でも、公正証書しかありません

自筆証書は、簡単で安いが、あらゆるトラブルの温床です。

自筆は、書くのは簡単ですが、相続が起こってからが大変になりがちです。

結局、家族、親族が争えば、何のために書いたかわからないことになりがちです。

5~10万円の費用や手間が掛かっても、代えがたいです。

誰に何を渡すのか?どう分けるか?

本当に良く考える必要があります。

とくに不動産を2人以上で持分で分けるような分け方は、絶対しないことです。

見かけの公平感で分けると、失敗します。

あるいは、自分の「思い」だけでわけても、失敗します。

渡したい人、渡したくない人

これも、自分だけの基準で分けると、トラブル可能性があります。

特に渡したくない人の場合、遺留分も考えておかないと、もめごとになります。

悩みや問題が解決する。将来に見通しが立つ。

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